ジャンクのイヤホンマイクをピンマイクに改造する
諸事情でピンマイクが欲しかったのですが、なんとなく流用できそうな安いパーツがジャンクとして 100 円で売られていたので買ってみました。NEXTEC NP-22K。これをピンマイクに改造することを試みます。
これ自体が見たところピンマイクとイヤホンが繋がったような形状をしているので、ピンマイク部分のみ機能するように改造すれば、それが正にピンマイクそのものになるだろうという安直な考えで事を進めます。
開封
はい。パッケージ裏に書かれていた通りの構造です。
ジャックの並び
特定小電力トランシーバー専用イヤホンマイクということで、異なるサイズのジャックが2個並んでいる特殊仕様です。見たところ 3.5mm と 2.5mm のサイズに見えます。冒頭に貼ったパッケージ裏面の説明を見たところでは 3.5mm のほうのジャックがマイク側のようです。
挙動を確かめる
とりあえず今回使いたいのはマイク部分だけなので、そこだけに絞って動作確認をします。
まず、単純に 3.5mm ジャックをマイク端子に繋ぐだけではマイクとして音を拾ってくれませんでした。パッケージ裏面の説明を読んだところでは、本体スイッチを押している間だけ送信モードとなりマイクが音を拾ってくれるようです。実際そのような挙動となることが確認できました。
ここを押している間だけマイクが有効になる。
「押している間だけ」というのがキモで、これをピンマイク専用デバイスとして使うためには常にスイッチを押し続ける必要があります。テープ等でぐるぐる巻きにして無理やりスイッチを押しっぱなしにすることも考えましたが、さすがにダサいので中身の配線をいじることにします。
分解して中身を確かめる&改造
NP-22K はネジ1本抜くだけで中身を見ることができました。
はい。想像以上にシンプルな構造です。実はこの画像は既に改造済みのもので、改造前の写真は撮り忘れました。
赤枠部分を結線してます。これでタクトスイッチ常時押しっぱなしと同等の状態を実現します。(この結線の意味を知りたい人はタクトスイッチの仕様書を探してみてください。一般的な4ピンの物です。すぐに見つかります)
組み立て直す
元の形に組み直します。ケース部分の構造もシンプルなので素手でプラモデル組むくらいの感覚ですぐに組みあがります。
元のネジは実は失くしてしまったので家にあった適当な木ネジを代わりに充てました。
クリップ部分をくるっと回せばネジは隠れるのでネジの見た目はあまり気にしません。
いらない部分を削る
イヤホンケーブル部を切断。ニッパで。
イヤホンジャック部を切断(?)。これはペンチでつかんでグリグリ何度か曲げていたら金属疲労でポキッと折れました。
ジャックの折れた箇所がチクチクして邪魔&危ないので、軽くニッパでトゲトゲしたところを切り落として、さらに布ヤスリをあてて滑らかにします。
完成
性能の善し悪しは良く分かりませんが、一応普通に使えます。